日本では目が腫れたら眼科、骨折したら接骨院へ保険証を持っていけば診てもらえますが、アメリカでは専門医は紹介状を必要する事が殆どです。ですので、突然、専門医に電話を入れても断られてしまいます。まず初めに掛かり付け(Family Doctor、Medical Doctor)に見てもらい、専門家の検診が必要な場合には紹介状を書いてもらいます。この場合でも保険が効くかどうかは、保険会社のリストに載っているかどうかに左右されます。紹介状を書いてもらう場合は、保険が効く医療機関を選んでもらう事をお勧めします。
アメリカに着任したらなるべく早くFamily Doctorを見つけると良いでしょう。お友達や会社の方に聞いて評判の良い医者を捜すのも一つです。医者によっては新しい患者を受け入れていない場合や、新しい患者の受付が月末の一日だけということもあります。また、体調が悪いので直ぐに診てもらいたいと言っても、初診の場合は予約が数週間先や数ヶ月先になる事もあります。ですので、健康な時にゆとりを持って医者を捜し顔合わせをしておくと良いでしょう。一度、患者として登録されれば、いざとなった時に直ぐに診てくれます。これは歯医者も同様ですので、早めに虫歯の検診とクリーニングを行うと良いでしょう。
Walk-in ウォークイン
日本のように、予約無しで見てくれる医療機関です。掛かり付けの医者を決めていない方や、どうしても予約が直ぐに入れられなかった方が利用する事が多いようです。このウォークインには医者が常駐している所も多くあります。又、Nurse Practitioner(NP)と呼ばれる 診察、診断、処方、処置を医師同様に行う事の出来る看護士もいます。この看護士は州の行う一定の臨床実務経験を積み資格試験に合格した医療従事者です。簡単に言うと医者と普通の看護士の中間的な位置付けにいます。
病気などにかかり医者から処方箋が出される場合があります。以前は処方箋の紙を渡されて自分で薬局へ持って行く事が多かったのですが、最近は患者が指定した薬局へ、医者が直接ネットを介して処方箋を送ってくれます。処方箋薬が出来上がるまでは少なくとも20分以上かかります。
薬局へ処方箋を取りに行く際には、初めての場合は保険証の提出を求められます。窓口に取りに行くと、封筒に入れられた処方箋薬を受け取ることが出来ます。
通常、薬局では一回に一ヶ月分が処方されます。それ以上の薬が必要の場合は、ボトルに書かれている回数のリフィルを必要に応じて行います。リフィルをする際は、薬局に電話を入れて処方箋番号や電話番号などを伝えるだけで、翌日までに準備をしてくれます。電話をするのが苦手な場合は、空の入れ物を持って行き「リフィル」を頼めば申し込めます。処方箋薬は他人に譲ると法律違反になりますし危険ですので、処方された方のみでご使用下さい。
テネシー州の全ての学校では、全ての学生に入学する前に何らかの予防接種を義務付けています。この予防接種はテネシー州が定めており、州内のどの地域のどの学校でも同じ内容となっています。
予防接種を受ける場合、注射をしてくれる医療機関がVFCと呼ばれるVaccination for Children というプログラムに入っているかどうか確認する事をおすすめします。このブログラムに加入している医療機関では、予防接種が安く受けられます。現在、州内では500以上の医療機関がこのプログラムに参加しています。
接種内容について (2020年6月現在)
Child care, Pre-school, Pre-kindergarten 入学児童
Child care (保育施設)に通う乳幼児は、遅くても生後18か月までに必要なワクチンを全て接種した後の最新のワクチン接種証明書を提出する必要があります。
Kindergarden入学時
7年生入学全生徒(在学中も含む)
Kindergarten 以外の学生でTN州内の学校に始めて入学する生徒
TN州内の大学にフルタイムで通う生徒
詳しい予防接種のリストについては、下記のリンクをご覧ください。
https://www.tn.gov/health/cedep/immunization-program/ip/immunization-requirements.html